深山幽谷の地 久遠寺
さくら咲く雨の身延山は 切れ間なく湧きあがる霧が包む
濃くなり薄くなり山々を這うように流れて行く
白い生きもののような霧に時折私も包まれる
薄い霧には美しさや移ろいを感じ・・・ 濃い霧には不安を覚える・・・
霧がすーっと晴れる時
何十年何百年もその地に立っているさくらの樹々の面持ちに安らぎを覚える
苔むした木肌や花の美しさや強さに・・・圧倒される・・・
濡れた櫻の樹の妖艶な姿を・・・雨に映える花色の優しさに・・・
そしてちいさなちいさな花の囁きを・・・何だか聞けそうな気がするのです
by sikinoneiro
| 2010-03-28 20:25